日本ペット栄養学会設立趣意書
近年、我が国における国民生活の向上にともない、イヌやネコのペットとしての飼育も年々盛んとなり、その飼育頭数は1700万頭にも達しているものと推定され、国民生活に深く根づいており、この傾向は今後一層強まるものと考えられます。
このような状況と近年社会的な関心事である動物愛護への高まりから、ペットの健康の確保をはかることはペットにかかわる人々の共通の課題であります。このため、ペットの健康の維持増進にもっとも影響を及ぼすペットフードの品質の確保が必然的に求められることとなり、内外のペットフードメーカーは、日々その改善に努め、今日では日常食から特殊な療養食や健康食など多岐にわたる製品が供給されるに至っております。
しかしながら、動物栄養学の進歩、ペットの品種、飼育形態の多様化等々に適切に対応するためには、単に企業努力に期待するだけではなく、幅広い各層の有志、大学をはじめ、各種研究機関、関係団体ともども相携え、ペットの栄養、健康の維持増進、さらにはペットフードの品質向上等々にかかわる研究の機会を拡げ、その成果をより一層有意義なものとするため、開かれた発表討議の場を設けるなど多角的な取組みが必要なものと思われます。
このような観点に立ち、私どもは本学会を設立して社会的要請に科学的な見地から応え、斯界の発展を目指そうと決意するにいたりました。
動物の食と健康に携わる幅広い関係者の方々がこの設立の趣旨に賛同され、参加していただくことを期待いたし、お願い申し上げる次第であります。
1998年1月吉日
日本ペット栄養学会設立発起人
本好 茂一